ガンマ波BGMは、アルツハイマー型認知症に関する最新の基礎研究(マサチューセッツ工科大学(MIT)など)に着想を得て、㈱デラが開発したBGMサービスです。懐かしい音楽に40Hzの音刺激を調和させた音源(SDカード)をスピーカーで再生します。
SDカードには、アコースティックなサウンドで演奏された懐かしの名曲131曲を収録。スピーカーの電源を入れて再生ボタンを押すだけで、誰でも簡単に音楽を楽しめます。
お茶の時間や、大切な人とのコミュニケーションタイムに―― ガンマ波BGMを取り入れて、心地よいひとときを過ごしてみませんか。

ガンマ波とは
ガンマ波とは、人間の脳波の一種で、約30Hz〜100Hzの高周波数帯域に属し、記憶や推論、注意などの高次脳機能と関連します。また、加齢によりガンマ波活動が弱まることが報告されています(※1)。
近年、マサチューセッツ工科大学(MIT)の基礎研究により、40Hz音刺激によって脳内のガンマ波を誘発・同期させることで、アルツハイマー型認知症の病態進行を抑制する可能性が示唆されています(※2, ※3)。
参考文献:
(※1)Jensen, O., Kaiser, J. & Lachaux, J.-P. Human gamma-frequency oscillations associated with attention and memory. Trends in Neurosciences, 30, 317–324 (2007). Herrmann, C.S. & Demiralp, T. Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical Neurophysiology, 116, 2719–2733 (2005). (※2)Cell, 2019 Apr 4; 177(2):256–271.e22. Nature, 2016 Dec 7; 540(7632):230–235. (※3)PLoS One, 2022 Dec 1; 17(12):e0278412.

懐かしい音楽~回想法
懐かしい音楽を聴くと、当時の思い出がよみがえるものです。音楽には、人それぞれの記憶を呼び起こし、心を癒す不思議な力があります。さらに、懐かしい音楽を聴きながら思い出話をすることで、記憶や感情により深く働きかけ、コミュニケーションの促進にもつながると期待されています。
1960年代にアメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が提唱した「回想法」は、現在では広く知られるようになりました。昔の写真や音楽などの刺激をきっかけに、過去の思い出や経験を語り合うこの心理療法は、認知症の方の脳の活性化や心理的安定、さらには認知症の進行予防やうつ状態の改善にも効果が期待される非薬物療法として注目されています。