介護用マットレスを探し始めたとき、「普通のマットレスと何が違うの?」「硬い方がいい?」「洗えるものを選ぶべき?」と迷う方は少なくありません。
介護用マットレスは、寝ている方の身体を支えるだけでなく、寝返り・起き上がりのしやすさ、体圧分散、介助のしやすさ、お手入れの方法も考えて選ぶことが大切です。
この記事では、初めて購入を検討する方向けに、介護用マットレスの種類の違いと、選ぶときに確認したい5つのポイントを解説します。
記事の後半では、3分割構造が特徴の「オムニマット」について、医療・介護施設での活用事例も交えながらご紹介します。
この記事のポイント
- 介護用マットレスは使用する方の身体の状態や動作に合わせて選ぶ
- ウレタン・エアなどの種類で特徴が異なる
- 寝返り・体圧分散・ベッドとの適合・お手入れ・取り扱いやすさを確認する
- 洗浄や部分交換のしやすさも比較したいポイント
- 医療・介護施設での活用事例も、商品選びの参考情報になる
目次
介護用マットレスと普通のマットレスの違い
介護用マットレスは、一般的なマットレスと同様に身体を支える寝具ですが、介護の場面では特に確認したいポイントがあります。
例えば、長時間ベッドで過ごす方や、自分で身体の向きを変えることが難しい方の場合、寝心地だけでなく、身体への圧力のかかり方や介助のしやすさも重要になります。
また、介護ベッドの背上げ・膝上げ機能との相性や、汚れたときのお手入れ方法なども確認が必要です。
介護用マットレスは「柔らかいほどよい」「硬いほどよい」とは一概に言えません。使用する方の身体の状態や、必要な支え方に合わせて選ぶことが大切です。
身体が沈み込みすぎると動きにくい場合がある一方、自力で姿勢を変えることが難しい方には、体圧を分散する機能が重要になることもあります。
介護用マットレスの主な種類と特徴
介護用マットレスには、素材や構造によってさまざまな種類があります。
代表的な種類として、ウレタンフォーム系、エアマットレス系、その他の体圧分散型が挙げられます。
それぞれの一般的な特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 一般的な特徴 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| ウレタンフォーム系 | 素材や構造、硬さの選択肢が広い | 沈み込み・寝返り・厚み・洗浄条件 |
| エアマットレス系 | 空気で身体を支え、圧力を調整する製品もある | 使用対象・ポンプや電源・管理方法 |
| その他の体圧分散型 | 繊維やゲルなどを組み合わせた製品がある | 体圧分散性・動作のしやすさ・お手入れ |
※同じ素材でも構造や製品仕様によって特徴は異なります。素材だけで性能を判断せず、各商品の使用条件をご確認ください。
ウレタンフォーム系マットレス
ウレタンフォームを使用したマットレスは、素材の密度や加工方法、構造によって硬さや身体の支え方が異なります。
寝返りのしやすさや身体の沈み込み方、厚みなどを比較することが大切です。
エアマットレス系
空気を利用して身体を支えるタイプです。製品によっては、空気圧を調整したり、自動で圧力を切り替えたりする機能があります。
電源の有無や使用方法、管理のしやすさについても確認しましょう。
その他の体圧分散型
特殊な繊維やゲルなど、さまざまな素材を利用した製品もあります。
体圧分散性だけでなく、身体の動かしやすさや日常的なお手入れのしやすさも比較することが大切です。
失敗しないための5つの確認ポイント
介護用マットレスを選ぶときは、次の5つの項目を確認すると整理しやすくなります。
介護用マットレス選びの5つのポイント
① 寝返り・起き上がり
② 体圧分散
③ ベッドとの適合
④ お手入れ
⑤ 取り扱いやすさ
① 寝返り・起き上がりはしやすいか
まず、ご本人がどの程度自力で身体を動かせるかを確認しましょう。
寝返りや起き上がり、ベッドから車椅子への移乗などの動作は、マットレスの硬さだけでなく、身体の沈み込み方によっても変わることがあります。
② 体圧分散への配慮が必要か
長時間ベッドで過ごす方や、自分で姿勢を変えることが難しい方は、身体の一部分に圧力が集中しないよう配慮することが大切です。
床ずれのリスクがある場合は、医師・看護師などの専門職に相談しながら、必要な体圧分散機能を検討しましょう。
③ ベッドのサイズ・機能に合っているか
マットレスの幅・長さ・厚みが、使用するベッドに適しているか確認しましょう。
特に介護ベッドの場合は、背上げ・膝上げ機能への対応や、サイドレールとの組み合わせも重要です。
④ 汚れたときのお手入れはしやすいか
介護用マットレスは日常的に使用するため、お手入れのしやすさも重要な選択基準です。
カバーのみ洗濯できるタイプ、中材の洗浄が可能なタイプ、清拭を基本とするタイプなど、製品ごとに取り扱い方法は異なります。
また、汚れた部分だけを交換できる構造かどうかも確認しておきたいポイントです。
⑤ 重さ・移動・収納を無理なく扱えるか
家庭での使用を考える場合、搬入・設置・交換・収納のしやすさも確認しましょう。
マットレス全体を動かす必要があるのか、部分的に取り外して取り扱えるのかによって、日常の介助やお手入れの負担が異なる場合があります。
購入前のチェックリスト
実際に商品を比較するときは、次の項目を確認してみましょう。
- ご本人の寝返り・起き上がりの状況を確認した
- 体圧分散の必要性について確認した
- ベッドの幅・長さ・厚み・可動機能を確認した
- 洗浄・清拭・乾燥の方法を確認した
- 重さ・取り扱い・収納スペースを確認した
複数の条件が重なる場合は、福祉用具専門相談員や医療・介護の専門職と相談しながら、優先順位を決めることも大切です。
介護用マットレスについてよくある質問(FAQ)
Q. 介護用マットレスは硬めがよいですか?
A. 一概には言えません。ご本人の寝返りや起き上がりのしやすさ、身体の状態、体圧分散の必要性などを考慮して選ぶことが大切です。
Q. ウレタンとエア、どちらがおすすめですか?
A. 使用する方の身体の状態や目的によって異なります。寝返りのしやすさ、体圧分散、電源の必要性、お手入れ方法などを比較しましょう。
Q. 介護用マットレスは丸洗いできますか?
A. 製品によって異なります。カバーだけを洗えるタイプ、部分的に洗浄できるタイプ、清拭を基本とするタイプなどがあります。
購入前に、メーカーの取扱説明書や商品仕様をご確認ください。
清潔さと取り扱いやすさに注目するなら「オムニマット」
介護用マットレスを選ぶ際、お手入れのしやすさや取り扱いやすさを重視したい方には、「オムニマット」も比較候補の一つになります。
株式会社介護用品愛ショップで取り扱っている「オムニマット」は、株式会社オムニ商会が製造する、高密度ウレタンフォームを採用したマットレスです。
3分割構造で部分的な交換・洗浄が可能
オムニマットの大きな特徴の一つが、3つのカセットに分かれた構造です。
メーカーでは、カセット単位での交換・洗浄・消毒に対応することが案内されています。
汚れた部分だけを取り扱えるため、マットレス全体を動かす場合と比較して、お手入れのしやすさを検討できる構造になっています。
コンパクトに収納しやすい3つ折り構造
オムニマットは3つ折りでの収納にも対応しています。
使わないときの収納や、マットレスの移動・交換などを考える際にも確認したい特徴です。
オムニマットの主な特徴
- 高密度ウレタンフォームを使用
- 3つのカセットに分かれた構造
- カセット単位で交換・洗浄・消毒が可能
- 3つ折りでの収納に対応
- 裏面に滑り止め加工を施したセットカバーを採用
なお、実際の洗浄・乾燥・消毒方法は、メーカーの取扱説明書に従ってください。
また、マットレスが身体の状態に適しているかどうかは、必要に応じて医療・介護の専門職と相談して選びましょう。
医療・介護施設での活用事例
オムニマットについては、医療・介護施設が公開している資料にも、導入に向けた取り組みや使用状況に関する記載があります。
介護老人保健施設「あかしや」での取り組み
北海道の介護老人保健施設「あかしや」では、2017年に開催された第3回博愛会学会において、オムニマットの全床導入に向けた取り組みに関する演題が発表されています。
施設の公式サイトでは、褥瘡の発生状況を振り返りながら、全床導入を検討する取り組みとして紹介されています。
幡多希望の家 医療福祉センターでの使用・管理
高知県の「幡多希望の家 医療福祉センター」では、令和元年度の事業報告書に、オムニマットを含む除圧製品の管理について記載されています。
報告書では、オムニマットの汚染状況への対応や、シーツの見直しなど、施設での使用・管理に関する内容が紹介されています。
参考:社会福祉法人幡多福祉会「令和元年度事業報告書」(褥瘡対策委員会の項目)
ご注意:上記は各施設が公開した当時の資料に基づく情報です。現在の導入状況や使用状況を示すものではありません。また、施設での使用実績は、特定の医療効果を保証するものではありません。
こうした施設での取り組みも参考にしながら、マットレスの構造やお手入れ方法、使用する方の身体の状態に合っているかを確認することが大切です。
介護用マットレス「オムニマット」を取り扱っています
株式会社介護用品愛ショップでは、3分割構造の「オムニマット」を取り扱っています。サイズや仕様など、詳しい商品情報をご確認いただけます。
まとめ|「誰が、どのように使うか」を基準に選びましょう
介護用マットレスを選ぶ際は、素材や価格だけで判断せず、ご本人の身体の状態や使用環境を考慮することが大切です。
特に、次の5つのポイントを確認してみましょう。
- 寝返り・起き上がりのしやすさ
- 体圧分散への配慮
- ベッドのサイズや機能との適合
- 洗浄・清拭などのお手入れ方法
- 重さや収納などの取り扱いやすさ
清潔さや取り扱いやすさを重視したい場合には、3分割構造の「オムニマット」も比較候補の一つになります。
また、医療・介護施設での使用事例なども参考にしながら、実際に使用する方に合ったマットレスを検討しましょう。
どの製品を選べばよいか迷われる場合は、販売店や医療・介護の専門職への相談もおすすめします。
株式会社介護用品愛ショップでは、オムニマットをはじめ、さまざまな介護用品を取り扱っています。商品について気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。